「ゼログラ」全国優勝&MVP獲得!

沖縄県宜野湾市のアトリエゆうに通う生徒さんが、全国小学生プログラミング大会「ゼロワングランドスラム」2023年度大会で、全国優勝(チーム)、大会MVP、ヤマハ発動機賞(個人)を受賞しました。大会レポートはこちら

 

コンテストの取り組みについて、生徒さんと講師の毛呂さんにお話を伺いました!

 

Q1:自己紹介をお願いします

金城 亜蓮 (きんじょう あれん)です。沖縄県那覇市在住の10歳(小学4年生)です。

 

Q2:参加したコンテストの結果を教えてください

全国小学生プログラミング大会「ゼロワングランドスラム」2023年度大会
https://01-grandslam.jp/
全国優勝(チーム)、大会MVP、ヤマハ発動機賞(個人)

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Q3:コンテストに参加したきっかけは何ですか?

ゼロワングランドスラムのことを子供新聞で知り、ロボット競技もあったので参加しました。

 

Q4:コンテストに応募した作品の概要と制作した理由を教えてください

ゼロワングランドスラムはWEB予選、1回戦、2回戦(西日本大会)、全国大会の4段階で行われました。

・WEB予選:クイズ形式のプログラミングの問題を回答する形式で行われました。問題は「プログラミング能力検定(プロ検)」に近いものでした。

・1回戦:ブロックごとに行われるハッカソン競技でした。Scratchを使って、決められたお題に沿ったゲームを時間内に作成するハッカソン形式で行われました。

・西日本大会:1回戦を勝ち抜いた選手から3名ずつのチームを大会側が指定し、ロボット競技、Scratchデバッグ競技、Scratchハッカソン競技に分かれて行われました。亜蓮さんはロボット競技を担当しました。

・全国大会:東日本、西日本大会の上位2チームずつが勝ち上がって、4チームで行われました。全国大会ではロボット競技とハッカソン競技を、どちらも3名全員が参加して行われました。ロボット競技では西日本大会でロボット競技を担当した亜蓮さんが中心となって、あとの2名がサポートする形で行われました。

 

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Q5:作品を制作する際に課題となった点や工夫した点は何ですか?

ロボットが進む時や曲がる時に角度がずれるので細かなプログラミングの調整が大変でした。

工夫した点はロボットをアームが伸び縮みするギミックにしたことです。アームを広げて出来るだけ多くのサイコロを取り込み、曲がる時にはアームを縮めてサイコロが場外に落ちないようにしました。

 

Q6:このコンテストを通じて学んだ新しい知識やスキルはありますか?

SPIKE Primeのプログラミングは初めてでしたが、Scratchと似ていてやりやすかったです。

定義のプログラミングの使い方がよく分かった。それと、カラーセンサーについて勉強になった。

Progummyという複数人で同時にゲームが作れるアプリケーションの使い方を学びました。

 

Q7:コンテストに参加して良かった点、どのように成長したと感じますか?

プログラミングが上達したことです。ロボットを自走させるプログラミングが楽しかったです。全国のすごいプログラマーの選手に会って皆んなの作ったロボットのアイディアや完成度の高いゲームからたくさんの刺激を受けました。

皆んなが見ている前でロボット競技やプログラミングをするのはとても緊張をしましたが、最後まで集中して出来たので度胸がついて成長ができたと思います。

 

Q8:これから挑戦してみたいコンテストや学びたいツール・言語はありますか?

今から調べますが、ロボットやプログラミングの大会に参加したいです。Javaなどにも興味があります。

 

Q9: この経験があなたの将来の目標や夢にどのように影響すると思いますか?

大会に参加してもっとプログラミングが好きになりました。将来の夢はロボット開発者なので、これからもプログラミングを勉強するのはとても大事なことだと分かりました。今後はプログラミング検定を取得したり、色々なゲームも作っていきたいと思います。

 

ここからは講師のインタビューです

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Q10:コンテストに参加した時の生徒の様子(レベル感等)、教室でサポートした内容について教えてください。

WEB予選は、予め公開されていたサンプル問題を確認し、プロ検と内容が似ていたため、プロ検の練習問題をやってもらいました。亜蓮さんはプロ検Lv1には合格しており、Scratch初級コースも終わっていたため、問題なく突破できました。

1回戦のハッカソン競技は、Scratchでゲームを作成する競技でした。事前に情報があまりなかったので、Scratch初級コースの応用編で「動画とおなじゲームを作成する」トレーニングを行いました。

西日本大会からは大変でした。亜蓮さんはロボット競技担当でしたが、教室では指定されたロボットをいずれも持っていませんでした。亜蓮さんのご家庭にSPIKEプライムがあったため、それを使って練習しました(本番用のロボットは大会側から貸与されました)。SPIKEプライムの特性をいっしょに勉強して、またルールを見てどのようなロボットがいいかを一緒に検討しました。あくまでも本人が作りたいロボットをどうやったら実現できるか、出てきた問題点をどうやったら解決できるかを、アドバイスだけを行って、解決方法は自分で考えてもらうよう促しました。

 

Q11:生徒をサポートする過程で直面した困難は何でしたか?

二回戦以降のロボット競技で、ロボットを持っていなかったこと、ロボット・プログラミングの経験が少なかったことがまず課題になりました。亜蓮さんが持っていたロボットを持ってきてもらって、いっしょに勉強しました。

また、ルールに合った「ステージ」が必要だったので、模造紙と色画用紙を使って作成しました。本番のステージにはステージ端に段差があるのですが、教室ではそれを完全には考慮できていませんでした。決勝戦当日の準備段階で脱輪してしまう問題が発覚したのですが、本人とチームでなんとか解決してくれたので、ホッとしました。

 

Q12:コンテストを通じて生徒が示した成長や変化についてどのように感じますか?

小さい頃から教室に来てくれているのですが、はじめたころは途中で飽きてしまったり、分からないと泣いてしまったりすることがありました。今回の大会前のレッスンでは長時間教室に来てくれていたのですが、時間いっぱい集中して取り組み、難しい問題も解決できるよう粘り強く考えて試してくれました。時間をオーバーして「もうちょっと!」と言うくらいの頑張りでした。絶対いい結果を出すという強い意志が感じられました。

 

Q13:生徒のコンテストを通じて講師自身が学んだことはありますか?

ロボット・プログラミングは普段教室で扱っていない教材だったので、講師も一緒に学びながら計画を立てました。PCの中だけで行うのにくらべて、ロボットの個体差や電池の電圧低下、摩擦抵抗で、90度回転させる命令でも実際には90度以下だったり、それ以上だったりするので、こまかい調整が何度も必要になりました。ある程度予想はしていたのですが、考えるより実際にやるほうがさらに大変でした。

 

Q14:教室としてコンテストについて取り組む価値や意義は何だと思いますか?

大会に出たいという本人のモチベーション向上はもちろん、結果が出ることでの保護者の満足度向上、それによる継続率アップにつながると思います。

また、大きな結果を出すことによる教室の宣伝効果も大きいと感じています。

 

Q15:今後、生徒の指導やサポートにおいてどのような点を改善または強化したいですか?

これまでは積極的に大会やコンテストの案内をしてこなかったのですが、今後はほかの生徒にも紹介したり、参加を促したりしていこうと思います。大会に向けての指導については、今回の経験を活かして、ひきつづき生徒個人個人にあったペース、内容でサポートしていこうと思います。

 

Q16:他の生徒や保護者、教室関係者にコンテスト参加のメリットをどのように伝えますか?(生徒/保護者/教室関係者たちに伝えたいメッセージやアドバイスなど)

大会やコンテストに出ることで、それまで自分ひとりで取り組んでいたプログラミングが、他の人に見られることにつながります。将来ゲーム制作やものづくりに携わりたいと考えている生徒には、ぜひこうした機会で「見られる」経験をしてもらったほうが良いです。

また、目標をもって制作することで、それまでの学習内容を復習したり、足りない部分を自覚したりする良い機会になります。

今回の場合、講師も生徒といっしょに楽しんでロボット開発に取り組むことができました。こうした機会があるのも大会やコンテストに参加してこそだと思いますので、ぜひ参加してみてください。